ご近所にフィットネス設備があるリハビリ特化のデイケアができた 。
開所前に見学に行ったのだけど、器具もきれいで、専門のスタッフも配置され、感じが良かった。
運動すると刺激により骨密度が上がり易くなり、
骨折が減るなんて聞いたこともあるけど、どうなのかな?とおもい調べてみた。
閉経後の女性へ運動療法を行った場合の
骨粗鬆症の予防効果のコクランレビューがあったので、チラ見。
****************************** ***
P 健康な45歳-70歳の閉経後の女性
I 運動療法
C 通常の活動
O 骨折数、骨密度、転倒
<検索>
対 象:運動療法を介入としたRCT
検 索:CENTRAL、Medline、Embase、 Current Contents
HealthSTAR、SportsDiscus、 CINAHL、PEDro、Web of Science、AMED
言 語:制限無し
その他:参考文献まで調べ、専門家へ連絡をとった
<文献抽出と評価>
2名が独立して行った。不一致は合意を形成するか、 第三者が解決した
<risk of bias>
コクランのrisk of bias ツールを使用
不一致はディスカッションで合意を形成
出版バイアスは、funnelプロットで検討
<結果>
・骨折(4試験)
exercise 17/312
control 24/227
OR = 0.61 (0.23 to 1.64, I2=37%)
・脊柱の骨密度(24試験1441人)
MD +0.85% (0.62 to 1.07)
****************************** ***
エビデンスの質は、high
全体的に規模の小さい試験多くて、対象者も多くないし、
risk of biasも黄色が多いけど・・・?
weightの大きい試験の確度が高いからかな?
結果では、骨折の頻度では有意差なしだけど、
骨密度は骨盤以外の脊柱、大腿骨では、運動すると上昇傾向。
ただし、転倒やその他副作用は運動群の方が多いみたい。
検索に含まれた運動は、
自重負荷で静止したり、動いたり(強・弱)、
荷重で筋力トレーニング(強・弱)、コンビネーションだったりいろいろある。
サブグループ解析もたくさん載っているけど、
どう見て、どう考えたら良いのかが私には分からない・・・
フィットネスの器具でやるようなやつは、
Non-weight bearing exercise low force (NWBLF)
Non-weight bearing exercise high force (NWBHF)
っていうのになるのかな?
こんなのもあった
国際骨粗鬆症財団(IOF)の骨粗鬆症の高齢者への運動の推奨
骨粗鬆症の高齢者への推奨
1.バランストレーニングと筋力トレーニングを組み合わせた
複合的な運動プログラムの実施を強く推奨
複合的な運動プログラムの実施を強く推奨
2.バランストレーニングや筋力トレーニングを伴わない有酸素運動をしないよう提案
骨粗鬆症性の脊椎骨折の既往がある高齢者への推奨
1.バランストレーニングと筋力トレーニングを組み合わせた
複合的な運動プログラムの実施を強く推奨
理学療法士への相談は、安全で適切な運動を確保するために推奨される
複合的な運動プログラムの実施を強く推奨
理学療法士への相談は、安全で適切な運動を確保するために推奨される
2.バランストレーニングや筋力トレーニングを伴わない有酸素運動をしないよう提案
上記のガイドラインの中では、
運動による転倒予防のエビデンスの質は高、骨密度、骨折では低となっている。
骨折の予防という観点でみると、骨密度より転倒予防に重点を置いたほうがよいのかな。
何でも良いから体を動かせ!運動しろ!というよりは、
何でも良いから体を動かせ!運動しろ!というよりは、
バランス感覚を養って転びにくくし、踏ん張れる筋力をつけることで、
骨折につながる転倒をしないようにするトレーニングを行うことが大切なんだろうね。
膝が痛いのとかも、筋肉量が増えると症状が軽くなるから、
高齢者が出来る範囲で運動?(トレーニング?)をするのは良いことでしょう。
リハビリについては門外漢だから詳しいことは分からないけど、
こういう情報みると薬屋が出来ることは限られていて、他職種連携って大切なんだなぁと思う。
リハビリについては門外漢だから詳しいことは分からないけど、
こういう情報みると薬屋が出来ることは限られていて、他職種連携って大切なんだなぁと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿