先日3剤併用療法以外のピロリ菌除菌療法を調べた際に
プロバイオティクス(整腸剤)を併用すると、
副作用のリスクが小さくなる(ランクが高い)ようなので、
どのくらい減るのか?が気になったので、調べてみた。
World J Gastroenterol. 2015 Apr 14;21(14):4345-57.
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P ピロリ菌陽性の人
I ピロリ菌の除菌療法にプロバイオティクス併用
C ピロリ菌の除菌療法単独、もしくは除菌療法+プラセボ
O 除菌率、副作用、コンプライアンス
<検索>
対 象:RCT(riple therapy, quadruple therapy, sequential therapy)
対 象:RCT(riple therapy, quadruple therapy, sequential therapy)
検 索:PubMed, EMBASE, Ovid, Cochrane Library,
Chinese Biomedical Literature Database, Chinese Medical Current Content,
Chinese Scientific Journals database
言 語:制限無し
その他:学会抄録と参考文献の検索。
clinicaltrial s.govを検索。全文が見れない場合は著者に連絡した
<文献検索、データ抽出と評価>
2名が独立して行い、 不一致は第三者を加えて合意を形成して解決した
<risk of bias>
コクランのrisk of bias ツールを使用
2名が独立して行い、不一致はディスカッションで合意を形成
出版バイアスは、funnn、Eggerの検定とBeggの検定
<結果>
除菌率(ITT)
プロバイオティクス併用 82.31%
単独 or プラセボ 72.08%
RR = 1.13 (1.10 - 1.16, I2=15.4%)
副作用
RR = 0.59 (0.48-0.71, I2=81.6%, P < 0.001)
コンプライアンス
RR = 0.98 (0.68-1.39, I2=0%)
risk of biasのテーブルは記載なし。
出版バイアスは可能性あるが、trim and fill法をで調整しても結果は変わらなかったそう。
3剤併用療法以外も含まれる点は注意かも。
あと、副作用メタアナリシスの異質性は高い。
サブ解析で副作用ごとに発生率が出ていたので、和訳。
本当にそんなに減るのかは、少し割り引いて考えたほうがよいかも知れないけれど、
副作用は減る傾向にあるみたい。
上記の表だと下痢のNNTは13人。
整腸剤併用するのは、安いし、副作用もほぼないから悪くないのかな?
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