最近降圧薬の配合剤が良く処方されるけど
剤数減る以外のメリットあるのかな?
と疑問に思ったので調べてみた。
剤数減少=コンプライアンス向上は本当?
調度良さそうなシステマティックレビューがあったので読んでみる 。
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P 高血圧治療中の人
I 配合錠を使用
C 同成分の錠剤を各々服用
O コンプライアンス、治療の継続性、血圧降下作用、副作用
<検索>
対 象:比較試験、コホート試験
対 象:比較試験、コホート試験
検 索:PubMed, Web of Science, CENTRAL
言 語:英語
その他:2名が独立して実施
各文献の参考文献まで調べた
データの不足分は著者へ連絡を取った
<試験選択>
2名が独立して実施
比較試験9件、コホート6件
<データ抽出>
2名が独立して実施
<risk of bias>
2名が独立して実施
比較試験:Delphi list
コホート研究: Newcastle-Ottawa scale
出版バイアスは、ファンネルプロット、BeggsまたはEgge rsテストで検討
<Outcome>
コンプラアンス
比較試験(2試験357人) OR = 1.22 (0.90 - 1.66)
コホート(3試験17642人) OR = 1.21 (1.00 - 1.47)
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配合剤を使用した方が単剤でそれぞれ飲むより、
少しコンプライアンスや治療の継続性が少し良いような傾向みたい 。
(有意差はついてないけど)
(有意差はついてないけど)
ちなみに各観察試験におけるコンプライアンスの定義は、
Taylor 2003
リフィルで薬をもらった日数/次の処方箋をもらうまでの間隔
80.8% 対 73.8%
Gerbino 2004
MPR(medication possession ratio)= 実際に服用した数/処方された数
88% 対 69%
リフィルで薬をもらった日数/次の処方箋をもらうまでの間隔
80.8% 対 73.8%
Gerbino 2004
MPR(medication possession ratio)= 実際に服用した数/処方された数
88% 対 69%
Dickson 2008
MPR(medication possession ratio)
63.4% 対 49.0%
MPR(medication possession ratio)
63.4% 対 49.0%
1-2割でもより飲めるようになるのであれば、
薬代も多少安くなるし、悪くないのかもしれない。
あと、文中のDelphi listとNewcastle-Ottawa scaleが、
何か良く分からないので、別に調べてみようと思う。
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