便秘に対する食物繊維が出てきたので、他にもないか調べてみた。
世間の常識の便秘に食物繊維はどの程度効果があるのかな?
Effect of dietary fiber on constipation: a meta analysis.
World J Gastroenterol. 2012 Dec 28;18(48):7378-83. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23326148
P:便秘の患者に対し
I:食物繊維を多くとることは
C:プラセボ(少ない場合?)と比べて
O:便秘症状は改善させるのか?
RCTのシステマティックレビュー
<検索>
MEDLINE (1946~2011.10)、Cochrane Library (2011)、Pubmed
重要な試験の参考文献は手検索を行った
<対象>
便秘に対して食物繊維摂取時の
有効性(排便回数、便の硬さ、治療成功、下剤の使用、消化器症状)を検討しているRCT
食物繊維:ファイバー、セルロース、植物抽出物、穀物、ブラン、オオバコ、シャゼンソウ
<レビュー>
2名で独立して行い、不一致は第3者とディスカッションを行い解決
1322件→19件→5件
<outcome>
・1週間の排便回数 5試験 250名
MD = 1.19 (0.58 - 1.80, P = 0.77, I2 = 0)
・便の硬さ 3試験 154名
MD = 0.43 (-0.24 - 1.11, P < 0.1, I2 > 75%)
・治療成功 2試験 134名
OR = 2.21 (0.35 - 12.69, P < 0.1, I2 > 50%)
・下剤の使用 2試験 134名
OR = 1.07 (0.51 - 2.25, P = 0.84, I2 = 0%)
・痛みのある排便 2試験 79名
OR = 0.54 (0.15 - 1.91, P = 0.19, I2 = 42%)
***************************
優位差がついているのは排便回数のみ。
便秘症状の改善する傾向にはあるのかな?
対象とされた試験は、子どもの試験が4つに大人が1つ。
異質性は低いのもあるけど、どの試験もサンプルサイズが小さめ。
あとフォレストプロットの記載がなんだか変。
***************************
The treatment of chronic constipation in adults. A systematic review.
J Gen Intern Med. 1997 Jan;12(1):15-24.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9034942
<レビュー>
2名で独立して行い、不一致は合意を形成した
733→113→36件(20試験:プラセボ対象、16試験:他の薬が対象)
<outcome>
・1週間の排便回数 13試験(単剤 vs control)
治療群:5.0回 対象群:3.5回
加重平均差 1.4 (1.1 - 1.8)
・食物繊維と膨張性下剤
腹痛と便の硬さを改善。
***************************
昔の文献だからか、結果が読みづらくてよく分からなかった。
あと、食事も下剤も一くくりにしている。
食事指導で便通の回数が改善するなら、
薬を飲むのと併用もしくは、先行して、試してみるのも悪くないかもしれない。
他の疾患の食事療法でも同じで、なかなか食生活の改善は難しいけど、
野菜ジュースでトクホがついているのも発売になっているしできることはあるのかな。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があって、
便秘時に不溶性食物繊維の取りすぎは良くないとも言うけどどうなんだろうか?
あと腹筋とかの筋肉量増加もよいとも言うけど、
なかなか薬局の日常では指導しにくい。
緩下薬は、合う合わないだったり、好みが大きい気もする。
センナ系の下剤を連用すると色素沈着が起こる
大腸メラノーシスってどうなのかしら?反応性低下とかは聞くけれど。
いろいろ分からない事だらけ・・・
J Gen Intern Med. 1997 Jan;12(1):15-24.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9034942
P:慢性便秘を持つ成人に対して
I:下剤や繊維療法を1週間以上行うことは、
C:プラセボと比較して
O:便秘は改善するのか?
RCTのシステマティックレビュー
<検索>
MEDLINE (1966 –1995)、Biological Abstracts (1990 –1995)、Micromedex searches
他、図書目録、教科書、製造業者、専門家へ調査した
<対象>
成人に対し下剤や繊維療法を1週間以上行って経過を見ているRCT
I:下剤や繊維療法を1週間以上行うことは、
C:プラセボと比較して
O:便秘は改善するのか?
RCTのシステマティックレビュー
<検索>
MEDLINE (1966 –1995)、Biological Abstracts (1990 –1995)、Micromedex searches
他、図書目録、教科書、製造業者、専門家へ調査した
<対象>
成人に対し下剤や繊維療法を1週間以上行って経過を見ているRCT
<レビュー>
2名で独立して行い、不一致は合意を形成した
733→113→36件(20試験:プラセボ対象、16試験:他の薬が対象)
<outcome>
・1週間の排便回数 13試験(単剤 vs control)
治療群:5.0回 対象群:3.5回
加重平均差 1.4 (1.1 - 1.8)
・食物繊維と膨張性下剤
腹痛と便の硬さを改善。
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昔の文献だからか、結果が読みづらくてよく分からなかった。
あと、食事も下剤も一くくりにしている。
食事指導で便通の回数が改善するなら、
薬を飲むのと併用もしくは、先行して、試してみるのも悪くないかもしれない。
他の疾患の食事療法でも同じで、なかなか食生活の改善は難しいけど、
野菜ジュースでトクホがついているのも発売になっているしできることはあるのかな。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があって、
便秘時に不溶性食物繊維の取りすぎは良くないとも言うけどどうなんだろうか?
あと腹筋とかの筋肉量増加もよいとも言うけど、
なかなか薬局の日常では指導しにくい。
緩下薬は、合う合わないだったり、好みが大きい気もする。
センナ系の下剤を連用すると色素沈着が起こる
大腸メラノーシスってどうなのかしら?反応性低下とかは聞くけれど。
いろいろ分からない事だらけ・・・
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